CBR250R(MC19)ホイールの経年劣化~リペイントでの再生

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CBR250R ホイール塗装
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MC19/CBR250R ホイールのリペイント

販売から30年も経過するとホンダの純正ペイントとは言ってもさすがに腐食は酷くなってきます。

当時私は自動車を始め様々な業界で行われる「塗装」についての研究所員でした。その関係で本田技研の塗装事業についても末端の技術革新に於いて提供・共同作業をしていた時期もあります。他大手ではヤマハや日産系列など、様々な会社へのプレゼンも行っていました。その中で当時は二輪業界では塗装と言う分野ではホンダが一番秀でて良い処理をしていました。他3メーカーのその時代の塗装が既にやれているのに対し、ホンダの塗装が未だ健在なのはその関係なのです。酸化腐食を防ぐための処理に始まりペイントに移るまでの工程では正に無菌状態に近い移動でした。塗装の検査も厳しく現在では当たり前の複数回コートも当時から既に確立されていました(トヨタ・セルシオの6コートが登場したのはこの頃です)。

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パウダーコートではなく液体塗料で

予算の都合で本来ホイールはパウダーコートでの処理なのですが今回は液状塗料・一般的な処理でのペイントワークです。純正塗装は青みがかったホワイトが標準。それに合わせた調合で色を合わせていきます。

パウダーと比べ液状は1/3程の費用で済みます。ですがこの粉体塗装・パウダーコートは強度・耐久性では液状に比べ3倍以上の差があります。自身の個人所有の車両は塗装研究員当時の頃に、その頃まだ珍しかったパウダーコートでフレームに焼付塗装を施しましたが30年近く経過した現在でもその耐久性は健在です。

単なる液状では強度的に役不足になってしまいますが、メルセデス・ベンツ純正の非常に硬度のあるクリヤーで仕上げますので耐久性についてはほぼ問題はありません(仕上がりは白+クリヤーの液状の方に軍配が上がります)。

実際の作業工程

 

~~~前後ホイールを外したままの状態。 ホイールは経年劣化で塗装が剥がれてきています。また、オイルシールを上手く使いマスキング用に作り替えます。この後に下地処理として古い塗膜を剥がす手段として「サンドブラスト」を使って塗装に備えます。

 

 

ブラスト処理前のスプロケットキャリア

 

 

 

「ガラスビーズ」をあてて仕上げています。

錆が綺麗に落ちて光沢も出ています。

 

 

完成するとこの様に艶のある光沢仕上げとなります。

 

 

 

各ボルト・ナットも新しくしたかったのですが、見積もりしてみると後輪だけで5千円程掛かるので今回は磨いて対処しました。

~~~この様にホイール周辺までもきっちりと仕上げる事によって綺麗な車体に仕上がるのです。

こうしてリヤホイールの完成です↓↓↓

~~~当然の様にタイヤも新品です。

 

塗る前にどこをどうしてという計画が必要で、検証は仕上がりに対してとても大事な事です。

 

腐食が酷く、純正と違いフロントハブ先端まで塗る事にしました。

 

 

 

リヤハブダンパー内も後の劣化を考慮して塗っています。

 

ホイール・リムを保護する為にチェンジャーの爪には要注意!

 

チェンジャーの爪とホイール・リムの間にはゴムラバーを入れて傷回避に努めています。

 

 

エアバルブもタイヤと同様にそれぞれ新品に交換します。

ホイールを傷付けない様に作業は慎重に行い、あらゆる場所に潤滑剤を塗って塗装面を気遣って組付けます。

フロントホイールも同様に組付けていきます。

下地処理は「サンドブラスト」にて行いますのでベアリングは全て外してからの作業となります。オイルシールと共にベアリングは全て新しくする事をお勧めします。

 

ホイールのペイント&タイヤ新品で足元がグッと引き締まりました

液体塗料の一番の良い所は「色の調合」。

粉体では不可能でこれが出来るのは唯一液状塗料の利点です。

~~~費用は掛かりますがここが綺麗になると車体全体が新しくなったような仕上がりになります。

費用の内訳は、前後ホイールペイントで40000円、組み換え工賃16000円です(税込別計算)。組み換え工賃にはベアリング脱着とディスクのクリーニングも含まれます。その他にベアリングとオイルシール、エアバルブ代が別途かかります。

80年代旧車レストアの参考にして下さい。