カブ系エンジン、モンキー/ゴリラのオイル漏れの原因とは?~確認方法と修理法

【か~こ】
カブ系エンジンのオイル漏れ
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【か】 【C】

ホンダ・スーパーカブ/cubを始めとするカブ系車両のオイル漏れ。
不動の人気のモンキー/ゴリラ、JAZZやマグナ50まで多岐に渡って使われるエンジンです。


カブ系エンジンのオイル漏れの原因とは?

これまでに相当数のオイル漏れを直してきましたが、チェンジシャフトのオイルシールや、キックアーム・シャフトのオイルシールからの漏れの殆どの原因は同じです。

~~~こちらの車両はキックアームの付け根・オイルシールから漏れています。

オイル漏れが激しいとオイル交換時、殆どオイルが出てこない・入っていない状態となります。カブ系エンジンはオイルが切れても焼き付かない程丈夫ではありますが・・・。オイルが無くなって「カチャカチャ音」が出ている車両にオイルを規定量入れるだけで異音の大半が消えると言うある意味恐ろしいエンジンです。

実際の原因とその修理方法

何度オイルシールを交換しても無駄です。オイルシールが原因で漏れている訳ではありません。
何に対してでもそうですが、その根源を正さない事には修理とは言えません

原因はクランクケースのブリーザーホース
クランクケース後部・エンジンマウントに隠れて見えませんが、内圧を逃がす為のブリーザーホースが取り付けられています。
ホースはクランクケースとフレームの僅かな隙間を通っていますが、こもった熱で変形したり曲がったりと最終的に折れ曲がります。
オイル汚れで詰まったりもします。

    オイル漏れの原因はこのホースの詰まりによる内圧上昇によるものです

潰れたホースのせいで内圧の逃げ場が無くなり、オイルシールの隙間からケース内ガスと共にオイルが押し出されているのです。

オイル交換時にドレンボルトを緩めてもオイルが出てこない場合はこのホースの詰まりの疑いが大きいです(単にオイルが減っている場合を除いて)。
ドレンボルトを抜いてオイルが出てこない時、オイル注入口・キャップ(オイルレベルゲージ)を緩めるとオイルが出てくるような場合は間違いなくホースは詰まっています。

修理方法としては少し大掛かりになりますが、エンジンを降ろしてケース側パイプの詰まりの点検、そしてブリーザーホースの交換を行います。

ケースパイプの詰まりの点検はエアブローにて行います。